No.2 Aldershotはこんな街

Farnhamは余りに退屈そうなのと、所謂閑静な住宅街だからアパートやマンションがないのでひと駅ロンドンよりのAldershotで住むことに。発音はオーダショット。線路の南側はひたすら住宅がたちならぶばかりの古い下町。北側はスーパーやコンビニ、カフェなんかがある比較的新しい地域。人口や人の雰囲気なんかはちょうど桂みたいな感じで、夜になるとやんちゃが騒いでたり、「族」っぽいのがぶっ飛ばしてたり。でも12時には静かになるので生活上困ることはない。駅の枯れ具合はなかなかよろしい。ちなみに時刻表は意味をなさない。時間通りにはまず来ない。

家の真ん前は若者が集れるバー(オヤジ達が行くPubは他にもたくさんある)で、毎夜毎夜遊ぶ所がなくて行き場のない若者がこぞって集う。ここもファーナムもまともな映画館やライブハウスなんかの所謂「遊び場」があんまりないので若者達はパーティーをするしかない。金曜日ともなると大音響で大騒ぎ。まわりももう諦めてるのか、このバーが由緒あるからなのか分からないが誰も文句を言わない。ウチの窓も二重構造なので閉めておけばそれほどでもないが開けるとびっくりするような音量。日本で住宅街でこんな夜中にこんな音量聞いたことない、という大きさ。必然的にケンカやもめ事も頻発。でもなぜか12時になるとパタンと静かになる。そう言えばロンドンのイーストエンドでも12時くらいになるとどのバーからも閉め出されたし、習慣か?まじめなんだかやんちゃなんだかよく分からない?(ちなみにここは数年前までピンク色(!)で、ヤク中が集まるゲイバーだったそうな)

こちらは家の真ん前のコンビニ。今日のビールの値段をチェック!コンビニは日本と同じでそんなに安くない。「超」進んだ日本のコンビニからすると前時代的で特に「便利」なわけでもない。もし家の真ん前じゃなかったらあんまり入らないだろうな。TimeOut(ようするに”ぴあ”)が売ってないんだから。ロンドンじゃないからか?でもだからこそいるんじゃないの?置いてよ。


わが家。駅から、というより駅の隣の大きなマンションの一角。でもこのマンション、入り口が駅とちょうど敷地の対角線側にあって、駅から自分の部屋の前を通り過ぎてぐるっとまわらないとイケナイのがX。住人はやっぱりめんどくさいのか塀を乗り越えて駅まで直行してて、俺もいっちょ、と思いながらマテマテ、ここは異国の地、派手な行動は慎んで‥などと殊勝なことを考えていたのはほんの1ヶ月。徒歩2分。二階の1ベッドルームフラット。日本式に言うと2Kか?築4年ほどで広々してて家具付きなので生活水準が日本の時に比べて一気に良くなった?!まあやたら高い家賃を払ってるんだから当たり前だけど。キッチンはかなりグッド。広いわけではないが使いやすいレイアウトで外食が「高・マズ」なので自炊率99%!ゴミ出しも随時OKというのもかなり気に入ってる。

Aldershotに住んでる、というとみんな決まって「大丈夫?」って聞いてくる。確かにちょっとガラが悪い感じだしジャリどもがうるさかったりするけど実害はないので「別に」と答えるばかりだが、実は4,5年前までは町はもっとガタガタで道ばたにそれこそ注射器が落ちてるみたいな場所だったみたいで、しかもすぐ近くに空軍の大きな基地があるので軍人がうろうろ‥だからみんな聞くのね。でもその後基地も縮小されてウチみたいなきれいなマンションが建つような雰囲気でどんどん町の様子がいい方向にかわりつつあるようだ。ロンドンには十分に通勤圏内だし。まあなにかあっても彼がいるので安心。


なかなか微笑ましい住人もいるようで‥

 

 

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